AI の紹介記事などの中で「Edge」という言葉を目にすることが当たり前の昨今ですが、不思議なことに「Edge」が担うべき機能について、納得のいく説明に出会ったことがありませんので、自分の頭の中の整理がてら纏めてみました。
Edge…と言われるとコンピュータのイメージが強いですが、あらゆる機能・アクティビティの間には必ず界面が存在し、この界面で「何らかの機能」を担うものが Edge だと考えれば、最も代表的な Edge Device は「人」であることが分かります。ものづくり世界では「ラインリーダ」「班長」などが例として挙がり、課長・部長など一般の管理職もまた「Edge People」と捉えることができます。
ここで上述の「何らかの機能」とは何かについて「人」を思い浮かべ、向き合う相手・方向の視点で考えると「王・殿様(の機能)」「参謀・軍師(の機能)」「兵隊・戦士(の機能)」を要素とし「王と参謀」「参謀と兵隊」から成る「2つの管理機能ペア(Management Function Pair type-A/B:MFP-A/B)」を見つけることができます。
Activityの繋がりをMFP-A/Bを用いて描くと以下のようになります。このように表現すると、Activityの繋がりの中で、人の何の能力を支援・代替することが必要か?が見えてきますので、トンチンカンな取り組みの抑制が可能となりますね。
尚、soldier function が local resource に作用している部分は、ものづくり世界で例えるなら、調達した設備を操作する…などに相当しますので、soldier function とは「制御」に関わる機能と捉えることができます。
また、king / strategist / soldier function いずれにおいても、その機能を「人」で実現する場合、曖昧な情報伝達でも(バラツキを伴いますが)それなりに「動きます」。これに対して、これら機能を(プログラムを使用する)「IT・FA機器等」で実現する場合、プログラムに不備があれば「動きません」(もしくは異常動作を生じます)。人と機械・設備の大きな違いであり、自動化とは「周囲の変動が抑制された環境下でのみ成立する」にも繋がる話です。変動抑制が保証された世界での活動と、変動の抑制を対象とする活動ではアプローチが異なる所以です(少々、話が脱線してしまいましたが、、)
Activityの繋がりをManagementの基本機能に分解して表現した俯瞰図